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揚心館 CONTENTS

執筆者の写真YOSHIN-KAN

塾・予備校は高校・大学入試変更に対応えきない時代・新しい塾「コト」づくり

更新日:2022年7月28日



日本の教育は非常に重要で大きな転換のときを迎えます。私塾がもっと活躍する時代が到来しました。 学習塾や予備校、そして、スポーツは、偏差値や試合の勝ち負けにこだわり、本来は生きるための思考力・判断力・表現力を育てるところにもっとスポットを当てることが重要です。新しい教育のサキガケとして、私塾・揚心館は、空手道・キックボクシング・合気柔術での活動を通して、思考力・判断力・表現力を育てる教育を手掛けております。無論、基礎知識や能力を高める手段、基礎知識や試合での勝ち負けにこだわることは大切だと思っております。バランスを重視します。 大学入試センター試験の廃止と、それに代わる記述式を取り入れた新テストの導入です。これは単に試験の制度を変えるのではなく、日本の教育のあり方を根本から変えようとする教育政策です。知識偏重主義から、知識を前提とした思考力・判断力・表現力を育てる教育へと、文科省が大きく舵を切るのです。さらに、新たな教育の指針として、「主体性、協働性、多様性」というスローガンが掲げられました。グローバル化が進む社会にあって、主体的に多様な人と協働して学ぶ。これまでのように教師が一方的に教えるのでなく、生徒同士が教えあったり、話し合ったりする中で、世界を相手に活躍できるだけの力をつけていく狙いがあります。文科省が新しい教育政策を発表して以来、学習塾や予備校、そして、学校現場は非常に苦しんでいます。それは当然です。従来の知識詰め込み型の勉強が否定されてしまったわけですし、創造を含ませた学習を教え込むということが、もっとも、学習塾や予備校、そして、学校の現場の先生たちが苦手な分野です。 私が知っている子たちは、学校の先生に小論文をチェックしてもらい、知識詰め込み型の先生からは驚くべき指導がされています。 例えば、推薦入試は「グローバル化について」の小論を書かないといけないことでした。学校の先生の指導は、外国人にアンケートをとって、グローバル化を説いてみたらと言うアドバイスでした。 先生のアドバイスは、仮説はなく、行動力をアピールしたらというぐらいが限界で、中身は自分で考えたらというお粗末な指導でした。その生徒は、アンケートを含んだ小論は、先生は「それでいいんじゃない」でしたが、私が見ると、小論の答えではないと感じました。 既に提出済で、無論、合格はしませんでした。このことは、学習塾や予備校、そして、学校の教育現場で突然起きたことではなく、思考力・判断力・表現力を育てる教育はスコープ外のことですので、大人の論理で、それを追求することを避けてきた結果、指導できる人がごく一部の先生であり、生徒の運で決まってしまうような状況です。 私なら、その子の状況を聞いて、テーマとその子にあった本をいくつか紹介しますし、こういう視点で考えたらと指導しますが、詰め込み教育の先生たちは難しいです。 例えば、空手を学んでいたら、世界の空手道がオリンピックになったこと、その背景の組織、各国でこんな取り組みをしている、そして、参考になりそうな本を紹介してイメージを与えてあげます。空手を長く学んでいたら、論じる中身に重さが増します。 意外と大人が勘違いしていると思うことは、やりたいことは自分で考えるべきで他人が考えることではなく、ゼロから自分で考えるべきことだと言う精神論が生きていることです。 しかし、多くの成功者は、先生や先輩、仲間などの良きアドバイザーから意見をもらって、そこで選択をしていく人が多いです。その子にとって、一番適切なアドバイスがある環境、そして、自分で考えて膨らませるということが重要です。その前の環境がないわけです。 「コンテンツフォルダ」という言葉がありますが、アート、音楽、スポーツ、武術や武道など、コアになるものを、映像や画像、図書などで発信をしています。生き方や思考を学ぶことが重要だと思います。それは、いろいろなことを経験をして、いろいろなことを学ぶべきと言う大人が多いですが、間違ってはいないですが、すべてが趣味程度であり、自分自身が「コンテンツフォルダ」になれていません。何か1つだれにも負けないものを持つ、言いかえれば、うまく下手や強く弱いのではなく「続けること」が証明してくれます。受験でも、社会活動でも、小学校はサッカー、中学校はテニス、高校はバスケットの部活に入っていました。私は、スポーツが好きですと言われてもパッションは感じません。寧ろ、小学校から続けてきた空手道に対する頑張ったこと、挫折、また、がんばったというストーリーをつくるほうが強いパッションを作れます。また、自分自身にも納得出来るストーリーが描けます。 単に、思考力・判断力・表現力を育てる教育というのは、多くのことを学び表現するということではなく、自分自身の「コンテンツフォルダ」として何を継続してきたかということが表現力と重みを高めることを改めて見直すことです。 最後に、求められる本当の力は、個々の家庭で育まれてきます。強い子を育てたいなら、親自身が社会の変化を学び、何を学ばせ、ぶれない環境をつくるのかが重要です。




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