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日本人なら知っておくべき「武道教育」

更新日:2020年3月3日

アジア諸国で独自進化した日本的「神道」「仏教」「儒教」が合体したのが「武道教育」

「武道」は「神道」、教えは「仏教」「儒教」など

 日本人は、一神教ではなく、多神教者です。「キリスト教」「イスラム教」「ユダヤ教」の方々に「あなたはどんな宗教を信仰していますか?」と質問されたら、あなたはどう答えますか?多くの日本人は「えーと?」「日本人は特に定まった宗教がないんです。いや、選択ができるんです。いや、仏教です。」と答える人がいると思います。それは正解です。彼らは、一神教であり、日本人は、多神教のだからです。1つの思想にこだわると危ない人って思われる傾向があります。これも日本人の特性、多神教的な部分かもしれません。

 武道の道場には 神棚を安置します。それは「神道(しんどう)」です。日本の神話で登場する神々は多く、これが多神教の由来です。神話は教えというよりは、アニミズムです。そのため、人生に多くの教えを与えてくれるような重要な情報が不足を補うために「仏教」「儒教」などの教えで補っていますと考えられます。日本人は、思想や哲学、宗教観がハイブリッドされた民族です。


日本人として、日本の歴史を学ぶことは、日本人の特有の文化や思想があることに気づきますので、歴史を学びましょう!

皆さんは神社、寺院にいきますよね?

 全く信仰がないといいながら、神社、寺院に行って、お参りをします。見えない信仰や伝統に対して、日本人特有のしみついた信仰伝統があります。

  日本最古の歴史書『古事記(712年)』や『日本書紀(720年)』には、神話の神々が多数登場します。現在でも、神の子・天皇の継承、神をまつる神社が全国にあることは、日本人、日本文化と伝統を説く紐口です。仏教は輸入した中国文化の1つですが、日本独自の発展をしてきて、全国で寺院として継承されています。

 信仰として、神社や寺院に行くことは、日本人としての見えない信仰、伝統、心があるという乞うことは日本人は再認識すべきです。

江戸時代から現代の葬式は?

 世界的に宗教と時の権力者はぶつかる傾向にあります。それを解決したのが徳川家康です。『寺請制度』を設けました。昔の信仰とか関係なく、すべての寺院に対して、近くの住民を振り分けたことです。これにより、すべての人々がいずれかの寺院の「檀家」となることを強制させられ、寺院から「寺請証文」という身分証を受け取らなければならない制度です。檀家になると、自分の所属する寺院に「お布施」を収め、葬式や法要の一切を執り行ってもらいます。一方、お布施を上納されたお寺では、お布施によって経済的基盤が整う一方、檀家となった住民の動向や戸籍上の管理を請け負う義務が生じます。戸籍上の管理を記録した書類が、「宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)」或いは「檀家台帳」と呼ばれる書き付けです。檀家台帳は現在で言うと、区市町村に管理されている住民基本台帳や戸籍原本と同じようなものです。神社から見ると、強制的に配分された信者を確保ができ、これが現在も生き残っています。欧米人的な発想でみると「キリスト教」から、あなたは「ユダヤ教」に変えてくださいと言われるものです。しかし、この制度があるまで、日本人は寺院の営業力で寺替えは頻繁に行われていたようです。制度確立したことにより、寺替えをする人はなくなってきたようです。ここでも、こだわりがない日本人が見え隠れしています。ただ、この制度は、「キリスト教信者」のあぶり出し、「キリスト教」から「仏教」への宗門改めさせる目的でもありました。

なぜ、日本人は宗教観は、「日本のココロ」のなかにある

 神道(しんとう)は、教祖もいなければ、教典もないです。 古来のアニミズム(自然界のモノに固有の霊が宿るという信仰)、そして、たくさんの神々が日本でポコポコと生まれていくこと、その神々のなかでアダムとイブのように、下界で統合する天皇へとつながっていきます。また、この体系には、中国からはいってくる仏教(最先端の政治手法と仏教はパッケージ)の影響を受けながら、形になってきたと言われています。

 つまり、日本は多神教であるからこそ、自然にあるものへの感謝、日本人の心のなかで発展した宗教観があります。一方、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教は、教祖と教典もあります。だからこそ、宗教感覚が違うことを理解できます。

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