「円の動き」「すり足」は、本州空手の特徴です。古流の沖縄唐手は、体全体で受け止め、攻撃をするというイメージが強く「円の動き」のように流す、「すり足」による移動とは違います。本州空手は、剣道や柔道などの本州で発展している武道の影響を受けて変わったと言っても過言ではないです。
初心者が思うこと・考え方
「円の動き」「すり足」をベースに実戦の組手を想定すると、使えないことに気づきます。相手のレベルが高く、パワーもある場合、「円の動き」「すり足」が相手の攻撃しやすい空間へ自ら捕まりに行く、つまり、「蟻地獄」にはまるようなことが生じます。よって、約束組手などの練習では、円の動き、すり足はすることは無駄ではないです。
攻めを知り、相手の呼吸や技が読めたら「円の動き」「すり足」が有効になります。
中級者が思うこと・考え方
攻めを知り、相手の呼吸や技が読めたら「円の動き」「すり足」の訓練を積み重ねます。攻めなくても、相手を誘導しながら、相手の呼吸や技が読めたら「円の動き」「すり足」を使うことを訓練をします。
揚心館の「円の動き」「すり足」
揚心館独自の動きとして「手刀受け」「もろ手受け」は剣術における剣先の円の動きを使っています。また、合気道の空気投げも円の動きを使い、訓練を組むと相手の動きと同化した体の使い方を身に着けることができます。ただ、むやみに「円の動き」「すり足」のフォームにこだわると、実戦を積んだ格闘技や空手家に簡単にやられてしまうため、以下のステップで考えてみてはどうでしょうか。
体を鍛えて、体全体で受けられる攻撃ができる
攻めを知り、相手の呼吸や技が読めたら「円の動き」「すり足」の技を取り入れる
相手を誘導しながら、相手の呼吸や技が読めたら「円の動き」「すり足」の技を取り入れる
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